神風特攻隊員の遺書 静ちゃんへの手紙神風特攻隊員の遺書や手紙は、何度見ても感動してしまいます。
Youtubeでも動画がでていますし、ご存知かもしれません。

神風特攻隊員の遺書(手紙)のうち3つご紹介します。
静ちゃんへの手紙です。
ぜひ読んでいただきたいと思います。

神風特別攻撃隊、大石清伍長は昭和20年3月の大阪大空襲で父を失いました。
その後重病だった母も亡くなりました。
小学生の妹(静恵)は一人残されることとなってしまい、おじさんの元へ引き取られていきました。

 

大石清伍長から、妹、静ちゃんへの手紙。

静ちやん お便りありがたう。
何べんも何べんも読みました。

お送りしたお金、こんなに喜んでもらへるとは思ひませんでした。
神だな(棚)などに供へなくてもよいから、
必要なものは何でも買つて、つかつて下さい。
兄ちやんの給料はうんとありますし、隊にゐるとお金を使ふこともありませんから、
これからも静ちやんのサイフが空つぽにならない様、毎月送ります。

では元気で、をぢさん、をばさんによろしく。

 

出撃前にあてた遺書

なつかしい静ちやん!
おわかれの時がきました。兄ちやんはいよいよ出げきします。
この手紙がとどくころは、沖なはの海に散つてゐます。
思ひがけない父、母の死で、幼い静ちやんを一人のこしていくのは、
とてもかなしいのですが、ゆるして下さい。

兄ちやんのかたみとして静ちやんの名であずけてゐた
うびん(郵便)通帳とハンコ、
これは静ちやんが女学校に上がるときにつかつて下さい。
時計と軍刀も送ります。
これも木下のおぢさんにたのんで、売つてお金にかへなさい。
兄ちやんのかたみなどより、
これからの静ちやんの人生のはうが大じなのです。

もうプロペラがまはつてゐます。さあ、出げきです。
では兄ちやんは征きます。
泣くなよ静ちやん。がんばれ!

 

 

遺書を託された大野沢威徳からの手紙(万世基地にて)

大石静恵ちやん、
突然、見知らぬ者からの手紙でおどろかれたことと思ひます。
わたしは大石伍長どのの飛行機がかりの兵隊です。
伍長どのは今日、みごとに出げき(撃)されました。
そのとき、このお手紙をわたしにあづけて行かれました。おとどけいたします。

伍長どのは、静恵ちやんのつくつたにんぎやう(特攻人形)を大へんだいじにしてをられました。
いつも、その小さなにんぎやうを飛行服の背中につつてをられました。

ほかの飛行兵の人は、みんなこし(腰)や落下さん(傘)のバクタイ(縛帯)の胸にぶらさげてゐるのですが、伍長どのは、突入する時にんぎやうが怖がると可哀さうと言つておんぶでもするやうに背中につつてをられました。
飛行機にのるため走つて行かれる時など、
そのにんぎやうがゆらゆらとすがりつくやうにゆれて、
うしろからでも一目で、あれが伍長どのとすぐにわかりました。

伍長どのは、いつも静恵ちやんといつしよに居るつもりだつたのでせう。
同行二人・・・・仏さまのことばで、さう言ひます。
苦しいときも、さびしいときも、ひとりぽつちではない。
いつも仏さまがそばにゐてはげましてくださる。
伍長どのの仏さまは、きつと静恵ちやんだつたのでせう。

けれど、今日からは伍長どのが静恵ちやんの”仏さま”になつて、
いつも見てゐてくださることゝ思ひます。

伍長どのは勇かんに敵の空母に体当たりされました。
静恵ちやんも、りつぱな兄さんに負けないやう、元気を出してべんきやうしてください。
さやうなら

 

<引用 神風 http://www.geocities.jp/kamikazes_site/isyo/isyo.html

 

若い人が自分のためでなく国のために死んでいく。
小さなひとりぼっちの妹がいたとしても。
今ではとても想像することのできない世界です。
自分だったらとても耐えられない気がします。

大石清伍長がどんな気持ちだったのだろうと思います。
やりたいこともたくさんあっただろうと思います。
たった一人の小さな妹を残して、先に逝ってしまうという無念さ、
静ちゃんへの心配等いろいろあっただろうと思います。

手紙を読んでいて強く感じます。
「何べんも何べんも読みました」
「泣くなよ静ちやん。がんばれ!」
「伍長どのは、いつも静恵ちやんといつしよに居るつもりだつたのでせう。」
どんなにつらい気持ちだったんだろうと思います。

 

今の時代ではとてもありえないことです。
そして、今の時代がどれだけ幸せなのかとも強く思います。
どう考えても自分の境遇は恵まれています。

そして、この大石清伍長と比べたら、
どれだけ今を真剣に生きているのか?と思います。
本当に自分が納得できるだけのことをやりつくしてきているのか?と。

 

他の神風特攻隊員の遺書や手紙を読んでも同じことを感じます。

もちろん、自分が死ぬとかということに直面しているわけではないので
同じ心境で行動できるわけがありません。
ただ、今できる最高のことをやりきっていきたいと強く思います。
失敗しても死ぬことはないのですから。

 

 

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